乳酸菌で内側からキレイに

乳酸菌でインフルエンザを予防

インフルエンザの予防に、乳酸菌が有効だといわれています。
2011年、調査目的でR-1乳酸菌が入ったヨーグルトを食べていた山形県と佐賀県の学校では、周りの学校が相次いで学級閉鎖になる中、山形県では感染報告ゼロ、佐賀県では5名のみの感染ということでその有効性が発表され注目を浴びました。
それ以降、各企業では乳酸菌のインフルエンザに対する予防効果の研究が進み、現在ではいくつかの乳酸菌においてはその効果が実証されています。

●乳酸菌はなぜインフルエンザを予防できる?

では、なぜ乳酸菌を摂取することでインフルエンザを予防できるのでしょうか? 乳酸菌が体内に入って直接インフルエンザウイルスに作用するわけではなく、乳酸菌が持つ免疫賦活作用により、免疫力が活性化されるからです。

免疫力アップが予防のカギ

体内では免疫システムによって、病原菌が入ってきた場合に攻撃して感染を防いでくれる免疫細胞が働いています。
免疫細胞には、ナチュラルキラー細胞、マクロファージ、ヘルパーT細胞、キラーT細胞などがあり、インフルエンザウイルスが体内に侵入した場合には主に体内を巡回しているナチュラルキラー細胞が攻撃をし、感染を防ぎます。
これらの免疫細胞の働きが弱っていると、免疫力が低下した状態で正常に働かずに感染し、発症してしまいます。
そのため、免疫細胞がしっかりと働くことでインフルエンザを予防することができます。

乳酸菌が免疫細胞を活性化

これらの免疫細胞を活性化できるのが乳酸菌です。
すべての免疫細胞の60%〜70%が腸内に存在し、そこで乳酸菌などの善玉菌によって訓練を受けることになるのですが、その仕組みは、乳酸菌が体内に棲みついている異物とみなされることで免疫細胞が攻撃し、能力が向上されるというものです。
特に、いくつかの種類の乳酸菌は、インフルエンザに直接作用するナチュラルキラー細胞を活性化する働きが認められています。

●インフルエンザ予防に有効な乳酸菌は?

乳酸菌の種類は現在250種類以上ともいわれていますが、それらにはすべて腸内の環境を整える働きがあり、免疫賦活作用があります。
その中でもインフルエンザの予防に特に有効な乳酸菌が研究によって明らかにされています。
  1. 073R-1乳酸菌
  2. 他の免疫細胞よりもいち早く病原菌を攻撃するナチュラルキラー細胞を活性化することができます。
    ナチュラルキラー細胞は、感染してしまった細胞も攻撃することで、感染した体の回復も早めてくれます。
    インフルエンザの予防と症状の軽減も期待できます。

  3. プラズマ乳酸菌(ラクトコッカスラクティスJCM5805株)
  4. すべての免疫細胞を活性化する働きがある総司令部と言われているのがpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)です。
    そして、そのプラズマ細胞を活性化できるのがプラズマ乳酸菌です。
    一部の免疫細胞だけでなく、すべてを活性化することに繋がりますので、免疫全体が強化されます。

  5. クレモリス菌FC株
  6. マウスを使った実験で、通常インフルエンザに罹った場合の生存率が0%の所、この菌を与えることで40%が生き残ったという結果が出ています。

  7. L-92乳酸菌
  8. もともと免疫賦活作用の効果として、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状を緩和する効果が認められていましたが、免疫を活性化するということでインフルエンザにも効果が期待されています。

  9. BB536乳酸菌
  10. 高齢者を対象にした調査で、インフルエンザや高熱を出す風邪に対して発症を抑制する効果が確認されました。

  11. ガセリ菌SP株(SBT2055株)
  12. マウスを使った実験で、この菌を与えた後インフルエンザに感染させ、生存率を調査した所、与えていないマウスよりも生存率がアップしたという結果が出ています。
    また、この菌はヒト由来の乳酸菌で腸に長くとどまる性質があり、効果が高いとされています。

  13. L-55乳酸菌
  14. マウスを使った実験で、この菌を与えたマウスの肺中のインフルエンザウイルスの数が減少することが確認され、症状の軽減も期待できます。

  15. ラブレ菌
  16. 小学生を対象にした調査で、この菌を摂取した児童と、まったく摂取しなかった児童の感染割合に差があり、摂取した場合のインフルエンザに罹る確率が低くなることが分かりました。
    植物性乳酸菌で、胃酸に負けず腸まで届くことが分かっています。

●乳酸菌で普段から免疫力を高めておこう

乳酸菌がインフルエンザを予防するのは、乳酸菌が持つ免疫賦活作用により、ウイルスを攻撃する免疫細胞の働きが活発になるからですね。
乳酸菌はインフルエンザが流行してからではなく、流行に備えて腸内の免疫力を上げておくことが大切です。
できれば3ヶ月以上前から摂ることが望ましいですが、罹ってからの摂取も有効とされていますので、思い立った時から日常的に摂取し、普段から免疫力を高めておくことをおすすめします。
日頃から生活習慣や食生活を見直し、免疫力を高める生活をすることも大切ですね。