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名画 デスクトップ 壁紙は、印象派の画家たちの絵を中心に、世界の名画を壁紙に仕上げています。
絵を大切に考え、最低限必要なもの以外、できる限り無駄な装飾は加えていません。
世界の名画で、あなたのデスクトップを飾ってください。

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《 泉 》  1820-56年 ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
La Source. / 1820-56.
Jean-Auguste-Dominique Ingres 1780-1867
なんと構想から実に36年の歳月をかけて生み出された成熟。
Musée du Louvre, Paris, France. 蔵 163.0cm×80.0cm )

 
今週の壁紙はこちら・・・
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2005年8月27日(土)、京都市美術館で開かれていた
『 ルーヴル美術館展・・19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ 』
という展覧会に行ってきました (=^-^=)ノ
混んでるんだろうなぁと思いながら行ったのですが、予想は大当たり! (^_^;)
ものすごい人で、身体障害者の友人と行ったのですが、車椅子を動かすのも一苦労・・・
前回行ったゴッホ展もそうですが、人気画家や人気美術館の展覧会って、なんとかならないものかなぁ・・・・

で、今週の壁紙は早速、その展覧会の目玉のひとつでもあったアングルの 《 泉 》 にいたしました。
アングルでは他にも、《 トルコ風呂 》 や 《 スフィンクスの謎を解くオイディプス 》 と言った、
超有名な絵画が来ていて、このあたりも、この展覧会が人気を得ている要因なのかなぁなどと思います。

他に心に残った絵を挙げますと、カミーユ・コローの 《 泉水のわきにたたずむギリシャ娘 》 や、
他には、ポール・ドラローシュの 《 若き殉教の娘 、ウジェーヌ・ドラクロワの 《 オフィーリアの死 》
それに、イッポリット・フランドランの 《 若いギリシャ人の娘 》 や
風景画ではテオドール・ジェリコーの 《 大洪水の風景 》 などなど・・・
名作の数々に出会えたのですが、なにしろ人が多いもので、いつものように絵に近づいたり離れたりしながら
じっくり鑑賞することが出来なかったのが残念でなりません。
まぁ、会期は10月16日までありますから、もうちょっと涼しくなった頃、平日にもう一度行ってみたいですね。

今回の展覧会に出品された作品を描いている画家たちはどなたも、後の印象派の画家たちが少年期を過ごした頃に
押しも押されもせぬ巨匠として存在し、印象派が活動を始める頃に亡くなっている方たちで、僕の大好きな印象派の、
その前夜とも言える時期の作品の数々は、それらが印象派にどのような影響を与えたのかを考えるうえで、
とても参考になりました。
マネやピサロ、モネやルノワールやバジールやシスレー、それにセザンヌやゴッホは、これらの雲の上の巨匠たちを
仰ぎ見つつ、影響を受け、そして反発し、20世紀芸術に繋がる大きな革新を成し遂げるのです。
実際、これら巨匠たちの活躍した19世紀はじめという時代は、ヨーロッパ芸術の中心はパリではなく、
いまだ、ルネサンスの都、イタリアの各都市だったのですね。
今週の壁紙の 《 泉 》 を描いたアングルも、ローマに留学し、そこに長く滞在して、
この 《 泉 》 もフィレンツェで構想が練られたものなのです。
ところがこの巨匠たちから影響を受けた印象派、それに続く新しい芸術の勃興によって、
19世紀の末には芸術の都は、明らかにパリに移っています。
これほど大きな時代の転換点は、美術史の中でも、そう多くはありません。
ひょっとしたら、ルネサンス以来、初めての大転換と言ってもいいかも知れませんね。
しかも直接現代美術に繋がる転換点だけに、とても興味深いものがあります。

アングルは、1780年、フランス南西部のモントーバン近郊ムースティエという町で、
装飾家、彫刻家、精密画家であったジャン=マリー=ジョセフ・アングルの息子として生まれます。
この父親のことは、美術家というよりも職人と言った方が正確かも知れませんね。
家具の装飾彫刻や看板描き、それに音楽まで手広く手がけていたようです。
アングルは幼少期、この父親から、職人的で実践的な素描の手ほどきなどを受けていたようです。

その後、トゥールーズの王立美術アカデミーで、正式にジョセフ・ロックに学び、
さらに1797年以降は、ダヴィッドのアトリエで修行しますが、若きアングルは、師の正統的な考え方より、
初期ルネサンスの画家たちや、古代ギリシアの絵画に関心を持っていたようです。

アングルという人を考えると、つくづく初志貫徹の人なんだなぁと思ってしまいます。
この修行時代の関心をずっと持ち続け、後には新古典主義の大家となってしまうのですし、
この 《 泉 》 にしても、構想から30年以上も、この絵を描く情熱を持ち続けるんですよね。

アングルはこの初期の修行時代からすでに、独立心が強く、独創性のある絵を描いていました。
1801年、《 アガメムノンの使者たちを迎えるアキレウス 》 という絵で、ローマ賞歴史画部門で大賞を受け、
ローマ留学の権利を得ますが、時はナポレオン戦争の最中で、留学まで5年ほど待たなければなりませんでした。
その間、権力の階段を登りつつあったナポレオンの肖像も何点か描き 、ナポレオンの支援も受けるようになりますが、
批評家からは 「 ゴシック的 」 ( つまりは古いということか・・・ ) であると激しく攻撃され、
失望・落胆したアングルは、これを契機にローマに渡ることを決意したのです。

ローマでアングルは、はじめフランス・アカデミーに寄宿した後、グレゴリーナ街に移り、創作活動を本格化させます。
このローマ滞在時に、あの 《 ヴァルパンソンの浴女 》 や 《 グランド・オダリスク 》
それに、前述の 《 スフィンクスの謎を解くオイディプス 》 などの名作をたくさん残しているのですね。

アングルは親密だったナポレオンが失脚すると、一時経済的苦境に立たされますが、鉛筆での肖像画などを描いて
生計を立てながら、それでもローマに滞在し続け、1920年にはフィレンツェに移ってさらに4年・・・
その間もパリのサロンに出品し続けて、ついに1824年、生まれ故郷のモントーバンの大聖堂のために描いた
《 ルイ十三世の誓願 》 がサロンで成功をおさめ、フランスに帰ることになります。

帰国するとアングルは、すぐに中央画壇に受け入れられ、翌年にはレジオンドヌール勲章を受け、アカデミー会員にも
推されるなど順風満帆、ついには、アングルの様式はフランスの古典的伝統の象徴とまで言われるようになるのです。
1829年には国立学校の教授となったり、その後もローマでのフランス・アカデミーの院長など、次々と要職に任ぜられ、
1867年、ちょうど印象派が産声を上げる頃、多くの弟子たちに囲まれ、パリで亡くなります。
このような推移には、多分に時代の流れが関係していたでしょう。
当時パリには、ヨーロッパ全体を席巻するロマン主義が根を張りつつあり、ドラクロワが注目を浴びていました。
そんな新しい風潮に対抗するため、伝統主義者たちは、ぜひともアングルの才能を必要としていたのです。

しかし今、アングルの絵を俯瞰してみると、アングルの作品そのものにも、
多々、ロマン主義的傾向が見られるのは、アングル自身、気付いていたでしょうか。

アングルの作風は、イタリア・ルネサンスの古典を範と仰ぎ、写実的でありながら、独自の美意識で構成されています。
《 グランド・オダリスク 》 に描かれている背を向けた裸婦は、一見写実的でありながら、
よく見ると、胴や手が異様に長いのに気付くでしょう。
発表当時、批評家からは 「 この女は脊椎骨の数が普通の人間より3本多い 」 などと揶揄されたのは有名な話です。

アングルの 「 古典的でアカデミックでありながら新しい 」 画風は、その後の画家たちに大きな影響を与えました。
印象派のルノワールやドガをはじめ、アカデミスムとはもっとも無縁だったセザンヌ、マティス、ピカソらにも
その影響は及んでいて、彼の絵が決して 「 古典 」 の中にだけ存在していたのではない事実を物語っています。

《 泉 》 は、1824年、フィレンツェに居た頃に、理想的な女性を描きたいとの願望を持ち、
このポーズも、どうもその頃から胸に秘めていたようです。
私見ですが、1820年、キュクラデス諸島の南西メロス島で 《 ミロのヴィーナス 》 が発掘され、話題になります。
アングルが実際に 《 ミロのヴィーナス 》 の実物を見たのかどうか、さだかではありませんが、この発見が
彼の創作意欲に火を点けたのかも知れません。
《 泉 》 は泉の精を描いた作品ですが、アングルがこの絵を描く8年前の1848年、
彼はその名も 《 アフロディテ ( ヴィーナス ) 》 という絵を描いています。
その絵のポーズは 《 泉 》 とほぼ同じで、足元にヴィーナスの子どもであるキューピッドが
描かれているだけが違いと言えば言えるような絵も描いているのです。

それにしても理想の美とは、人それぞれなんですね・・・
僕はこの絵を見て、美しい、見事なロポーションだと感じるのですが、
同行した女性によると 「 お腹が出てる 」 と一蹴 (^_^;)
人によって、性別によって、そして時代によって変わる 「 理想の美 」 とは、いったい何なんだろう・・・
そしてそれを何らかの形で表そうとする美術とは、いったい何なんだろう・・・
 
参考壁紙  ルノワールの 《  》
ドガの 《 スター ( 舞台の踊子 )
ダヴィッドの 《 サン=ベルナール山からアルプスを越えるナポレオン
シスレーの 《 オシュデの庭、モンジュロン
ドラローシュの 《 若き殉教の娘
ドラクロワの 《 民衆を導く自由の女神
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