乳酸菌で内側からキレイに

乳酸菌でストレス対策

乳酸菌には様々な健康効果があるといわれていますが、最近では乳酸菌でストレス対策ができることが分かってきました。
ストレスを抱えている人の腸内は乱れていることが多く、反対に腸内環境が整っている人はストレスに強いことが分かっています。
このようなストレスと腸の関係を脳腸相関と言いますが、この脳腸相関から、どのようにして乳酸菌がストレスを改善するのかを説明したいと思います。
また、ストレス改善効果が明らかになっている乳酸菌も紹介します。

●脳腸相関について


(1)脳腸相関とは?

脳と腸の関係は一方通行ではなく、相互に関係しあっています。
例えば、精神的なストレスがかかると腹痛や便秘、下痢になることがあり、腸に悪影響があることが分かります。
逆に、腸内環境を整えることによって、不安やストレス、不眠などを改善することも分かっています。
また、腸内が乱れているとストレスを感じやすくなる場合もあります。
このように、脳と腸は密接に繋がり、影響しあっていることを脳腸相関といいます。

(2)ストレスと腸の関係

ストレスと腸の関係を具体的に説明します。
  1. セロトニン
  2. ストレスによって脳にある神経伝達物質であるセロトニンが不足し、情報の伝達がうまくいかずに倦怠感や無気力感などの症状が出ることがあります。
    このセロトニンは脳だけでなく、腸内でも作られ、腸内では90%が存在しているといわれています。
    腸内環境が悪化することでセロトニンの量が減りストレスを感じやすくなることもあります。

  3. 自律神経
  4. ストレスがかかると自律神経が乱れてしまいます。
    自律神経は胃腸の働きをコントロールしているので、自律神経が乱れることによって蠕動運動も乱れ、便秘になることで腸内環境が悪化します。

  5. ストレスホルモン
  6. 腸内環境が乱れることで、ストレスホルモンが増加することが分かっています。

このように、ストレスによって腸内が悪化し、腸内が悪化することでストレスがかかる悪循環となります。

●乳酸菌でストレス対策

これらのことから、腸内環境を整えることによってストレスを軽減する、ストレスによる悪影響を抑制することが期待されています。
腸内環境を整えるのに最適なものが乳酸菌です。
乳酸菌は腸内を酸性にすることで悪玉菌を抑制し、善玉菌が優勢な状態にします。
乳酸菌を摂ることで腸内環境を改善し、ストレスの影響を軽減することができます。

●効果のある乳酸菌の種類

このような効果はすべての乳酸菌にありますが、特に研究がされて、効果が明らかになっている乳酸菌の種類を紹介します。

(1)CP2305株(プレミアガセリ菌)(C-23ガセリ菌)

この乳酸菌はカルピス社が保有するものですが、実験により以下のことが明らかになっています。
  1. ラットを使った実験で、C-23ガセリ菌を与えたラットに腸の刺激が迷走神経を通って脳に伝えられたことが確認できました。

  2. ラットを使った実験で、C-23ガセリ菌をストレスのかかったラットに与えたところ、ストレスホルモンの分泌が抑えられました。

  3. ラットを使った実験で、C-23ガセリ菌をストレスのかかったラットに与えたところ、腸の働きをコントロールする自律神経の働きが正常に戻りました。

  4. ストレスを感じている人に対しておこなわれた実験では、C-23ガセリ菌を3週間飲んだ場合、ストレス応答や自律神経の活動に関係する脳の部分で血流量の変化がありました。
これらの結果から、C-23ガセリ菌がストレスに対して改善効果が期待できることが分かっています。

(2)SBL88乳酸菌(ブレビス菌)

この乳酸菌はサッポロビールが保有するものですが、実験により以下のことが明らかになっています。
  1. マウスを使った実験で、SBL88乳酸菌を0.5%混ぜたエサを4週間与えた後、ストレスを2週間与え続けその後の活動量を測定しました。
    その結果、乳酸菌を含まないエサを与えられたマウスには活動量の低下が見られましたが、SBL88乳酸菌を摂取したマウスは活動量の低下が抑えられました。

  2. SBL88乳酸菌を与えられたマウスでは、睡眠障害が起こった場合に上昇する睡眠障害マーカー遺伝子が抑制され、遺伝子レベルでも睡眠障害を改善する効果があることが分かりました。
これらの結果から、SBL88乳酸菌を摂取することによってストレスによる睡眠障害が改善されると同時に、活動量の低下も防げることが分かりました。

(3)OLL2809株(L.ガセリ乳酸菌)

この乳酸菌は明治が保有するものですが、実験により以下のことが明らかになっています。

  1. ラットによる実験で、L.ガセリ乳酸菌を14日間与え、最後の5日間は浸水ストレスをかけました。
    その結果、普通の水を与えられたマウスはストレスホルモンのコルチコステロンが増加し、NK細胞の働きが低下しました。

  2. 日常的に激しい運動を行っている大学生を対象に、L.ガセリ乳酸菌を含む錠剤と含まない錠剤を摂取させ、その後のNK細胞の活性を調べました。
    プラセボ群ではNK細胞の活性が有意に低下し、乳酸菌群では低下が見られませんでした。
これらの実験結果から、L.ガセリ乳酸菌がストレスを軽減すること、免疫の低下を抑制することが分かりました。

●乳酸菌はストレス対策に効果あり

ストレスは体に様々な不調を引き起こします。
早くなんとかしたい場合でもストレスの改善は難しく、やろうと思ってもなかなかできるものではありません。
そのような場合に腸内環境を整える乳酸菌を摂ることによって、手軽にストレス対策が出来ることが分かりました。
紹介した乳酸菌以外にも自分の腸にあった乳酸菌であれば効果がありますので、様子を見ながら試してみましょう。